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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: 新規抗凝固薬(NOAC)のイケイケドンドンの講演会を聞いて、感心するとともに大事に現場で育てなければならないと意を強くしました
http://kanoyaheart.blogspot.com/2013/06/noac.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. PCIの歴史の中でステントの登場は画期的でした。急性期の死亡や緊急手術といった合併症をドラスティックに減少させ、続く薬剤溶出性ステント(DES)は再狭窄を劇的に減少させました。バルーン単独では30-40%が再狭窄していたものが最初のBare metal stent(BMS)であるパルマッツシャッツステントで20%程度に再狭窄は減少しました。60-70%の方はバルーン単独で再狭窄を免れていたのですがステントが普及するとPCIを受けるほぼ全例がステントを植え込まれました。また、DESが登場するとBMSで再狭窄を80%の方は免れるにもかかわらずほぼ全例の方がDESを植え込まれるようになりました。より良い成績のものがすべてを席巻するという世の習いのように思います。 図はプラザキサの市販後調査の最終報告の一部です。図に示された方は全例重篤な出血があった方です。そのうちプラザキサの使用禁忌となるクレアチニンクリアランス(CCr)が30ml/min以...今でも心臓に人工弁が入っている方や僧...
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: Ad hoc PCIを実施するケース、実施しないケース
http://kanoyaheart.blogspot.com/2013/07/ad-hoc-pci.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. Ad hoc PCIを実施するケース、実施しないケース. 冠動脈造影を実施し治療が必要な狭窄があればその場でPCIを行うことをAd hoc PCIと呼びます。かつてはこのAd hoc PCIを行うことはまずありませんでしたが、最近は基本的にこの形でPCIを行っています。Fig. 1の方は本日のケースですが#7に高度狭窄がありその場でPCIを行いました。Ad hoc PCIの利点は冠動脈造影の回数を1回減らせるので入院に関わる日数や費用を減らせることです。欠点は十分な吟味をせずにPCIを施行することで適応が過剰になったり、治療戦略を誤ったりすることです。この欠点があるためにかつての私は基本的にAd hoc PCI. このケースのPCIまでこの画像を何度も何度も見て治療の順序と、LADの分岐部の対処を考えました。考えた末、RCAの治療を先行させることにしました。RCAの治療はステントを用いることでほぼ成功は約束されているのでこ...PCIの実際ですがRCAの治療はスムースに終わりま...
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation (1) ワーファリンでコントロールする場合目標とするPT-INRをどう設定するか
http://kanoyaheart.blogspot.com/2015/05/anticoagulation-at-minimum-bleeding.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation (1) ワーファリンでコントロールする場合目標とするPT-INRをどう設定するか. に書いたように、父のような心原性脳塞栓症による悲劇が私が関わる患者さんに発生しないように、私が診る心房細動患者さんのほとんどに精力的にワーファリンによる抗凝固療法を行ってきました。しかし、この考え方にこだわるあまりかえって患者さんに迷惑をかけていないかと、自分が診る患者さんの成績を定期的に検証してきました。 では図4の70歳未満の場合はどうでしょうか。70歳未満の患者数が少ないがゆえに結論的ではないとされていますが、PT-INRが1.6-2.0で塞栓症の発症は最少となり、2.6-3.0ではワーファリンを服用されていない方と比べて大出血はおよそ3倍にもな...よくコントロールされたワーファリンとNOACの成績を比較すると...
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation (4) 新規経口抗凝固薬の役割の誤解なき理解
http://kanoyaheart.blogspot.com/2015/05/anticoagulation-at-minimum-bleeding_31.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation (4) 新規経口抗凝固薬の役割の誤解なき理解. 前回、TTRが高い良好にコントロ-ルされた施設では、Dabigatranの高容量と比べて虚血性脳卒中の発生が少ないことを書きました。NOACの4つの大規模試験ではすべての試験で有効性の一次エンドポイントは脳卒中または全身性塞栓症とされました。Dabigatranの高用量とApixabanでは優越性は示され、RivaroxabanとEdoxabanでは非劣性が示されました。図1. NOACはワーファリンに比較して劣る抗凝固薬だと言いたい訳ではありません。ワーファリンでどんなに努力してもNOACに敵わないこと、それは頭蓋内出血の抑制です。 虚血性脳卒中や全身性塞栓症をよくコントロールされたワーファリンによる抗凝固療法と比較して抑制する訳ではないけれど、...
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation (3) 鹿屋ハートセンターで実施したワーファリンによる抗凝固療法の成績を振り返って
http://kanoyaheart.blogspot.com/2015/05/anticoagulation-at-minimum-bleeding_30.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation (3) 鹿屋ハートセンターで実施したワーファリンによる抗凝固療法の成績を振り返って. 最初の新規抗凝固薬は2011年に市販が始まったDabigtran(プラザキサ)です。私は、新しい薬が市販されてもすぐには処方しないようにしています。1年の成績を見てからのほうが安全だと思っているからです。2011年に市販が始まってそろそろ1年が経過した2012年2月に鹿屋ハートセンターに通院されている心房細動患者さんを調べました。 図3は2年間の結果です。8例の方が途中で行方不明となりご自宅に電話を差し上げても通じなかった方です。引っ越しをされたのか亡くなられたのかも分かりません。2年間の経過で亡くなられたことが確認できたのは9人の方です。年率にして1.9&#...頭蓋内出血は2名で年率0.4%の発生...図5はcTTR別...
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation(6) NOACの選択 高齢者の場合
http://kanoyaheart.blogspot.com/2015/06/anticoagulation-at-minimum-bleeding_7.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation(6) NOACの選択 高齢者の場合. 良くコントロールされた(TTRの高い)ワーファリンによる抗凝固療法では、Dabigatran300mgよりも虚血性脳卒中の発生が少なく、最強の抗凝固療法であると議論を進めてきました。一方、最強の抗凝固療法であるために、NOACと比較してワーファリンが臨床的に劣る重要なポイントは頭蓋内出血の発生であるため、Anticoagulation at minimum bleeding riskという目標を設定するならばNOACを選択せざるを得ないと結論しました。 ではどのNOACが最もAnticoagulation at minimum bleeding riskという目標に適しているのかを考えなければなりません。 図7は、最近のRivaroxabanの講演会で良く見...
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: 4月 2015
http://kanoyaheart.blogspot.com/2015_04_01_archive.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. 図上段の狭窄部の流速は加速しておりPSVは350㎝/sを超えます。ただこの狭窄部位の同定は総腸骨動脈の起始部から順に血管エコーをして導き出したものではありません。 図中段のカテーテル治療前の浅大腿動脈の血流波形ですが、本来の3相波ではなく1相になっています。これは中枢側の高度狭窄のパターンですからこの時点で触診なしでもこの部位よりも中枢に狭窄があることが判明します。 かつては冠動脈においても75%狭窄だからカテーテル治療が必要だとかバイパス手術が必要だとかの判断をしましたが、、現在では単純な狭窄度よりも機能的にあるいは生理的に問題を起こしているかの判断も重要視されます。Physiological PCIのような概念です。 自覚症状、身体所見、狭窄度のような画像診断、機能的な評価の組み合わせで、より質の高い治療実施の判断、治療の成果を得なくてはなりません。 画像診断が洗練され、画像や技師さんが届けてくれる所見だけに依存しているとこうしたミスを犯します。...CTなどの画像を見て患...
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: 3月 2015
http://kanoyaheart.blogspot.com/2015_03_01_archive.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. ブログを長く書かないと、体調が悪いのかなどと言われます。ブログを書くのは久々ですが、体調が悪いわけではありません、ただ、ネットから少し距離を置くと楽なのでブログも書かず、Facebookにも反応せずにゆっくりとしていました。 12288;最近、医師向けの製薬会社主催の講演会が多数開催されます。その分野の権威からまとめてお話を伺えるので積極的に参加し、新しい知識の習得に努めています。しかしあまりにもこうした講演会が多いので食傷気味であるのも事実です。循環器分野で多いのは降圧剤のARB製剤の講演会、糖尿病のDPP4阻害剤、SGLT2阻害剤の講演会、心房細動に対する抗凝固剤であるNOACの講演会です。いずれも複数の製薬会社から製剤が発売されており、各社が覇を競うからでしょうか? ガイドライン作成に携わる医師が、その内容の説明するための講演会で話をされることは重要だと思います。しかしそうした講演会は当該製薬メーカーがスポンサーになっていては良くないだろうと考...私のPCIのキャリアは...
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PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT: 5月 2015
http://kanoyaheart.blogspot.com/2015_05_01_archive.html
PCIと64列MDCTの日々 Our daily Coronary intervention and 64-row MDCT. 私の目指す心房細動患者に対する抗凝固療法 Anticoagulation at minimum bleeding risk for Atrial Fibrillation (4) 新規経口抗凝固薬の役割の誤解なき理解. 前回、TTRが高い良好にコントロ-ルされた施設では、Dabigatranの高容量と比べて虚血性脳卒中の発生が少ないことを書きました。NOACの4つの大規模試験ではすべての試験で有効性の一次エンドポイントは脳卒中または全身性塞栓症とされました。Dabigatranの高用量とApixabanでは優越性は示され、RivaroxabanとEdoxabanでは非劣性が示されました。図1. NOACはワーファリンに比較して劣る抗凝固薬だと言いたい訳ではありません。ワーファリンでどんなに努力してもNOACに敵わないこと、それは頭蓋内出血の抑制です。 虚血性脳卒中や全身性塞栓症をよくコントロールされたワーファリンによる抗凝固療法と比較して抑制する訳ではないけれど、...
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